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【小川淳子の女子ツアーリポート】“臭いものにフタ“をしてばかりでは、前に進めない
【小川淳子の女子ツアーリポート】“臭いものにフタ“をしてばかりでは、前に進めない
所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2018年6月20日 03時07分
スキャンダルやトラブルとまではいかなくても、失敗した話などが、人の興味を引くのはなぜか。それは、より身近なものだからだ。手が届かないアスリートが、自分と同じ人間であることが感じられ、興味のなかったスポーツにも「なんだろう?」と関心を示すことになる。つまり、スキャンダルやトラブル、失敗話などを表に出すことは、必ずしもマイナス面ばかりではないということだ。
危機管理の面から見ても、イマドキの常識では、トラブルが発生したらできる限り早く正直にそのことを公表する。謝罪するべきことはして、速やかに対処する。隠したり、嘘をつくことは、リスクを増大させる。
ところが、日本のゴルフの世界はまだまだそうはなっていない。“紳士のスポーツ”などといわれているからなのか、一部の人間に特権意識が強いからなのか、トラブルなどを必要以上に隠したがる傾向が強い。情報を自ら発信するということに関しても、不十分といわざるを得ない。LPGAもしかりだ。来年からプロテスト改革、予選会改革が始まることを知っている一般のゴルファーはどれだけいるのだろうか。
ボールはあるがまま、自分自身が審判で、ペナルティも自己申告というスポーツなのに、都合の悪いことは隠し、公表しなければならないこと以外は、聞かれても答えない。将来のビジョンも示さない。これでは、つまらない文章を読んでいるようなもの。周囲に何のアピールもできない。
実は、男子ツアーのプロアマトラブル事件が、これほどまでに注目を集めたことに、個人的には少しホッとしている。「へぇ〜。まだ世の中は、ゴルフにこれほど興味を示してくれているんだ」と。試合の結果以外が、ひと目に触れることがあまりにも少なかったからだ。
人気スポーツなら大きく取り上げられるはずの団体トップの交代やスキャンダルが報じられるのもごくごく小さく、それを歓迎するムードが漂い続けてきた。ゴルフというスポーツをまともに伝えるためには、いいこともそうでないこともできる限り表に出した方がいいというのに。それほど危機的な状況を感じていた。
危機管理の面から見ても、イマドキの常識では、トラブルが発生したらできる限り早く正直にそのことを公表する。謝罪するべきことはして、速やかに対処する。隠したり、嘘をつくことは、リスクを増大させる。
ところが、日本のゴルフの世界はまだまだそうはなっていない。“紳士のスポーツ”などといわれているからなのか、一部の人間に特権意識が強いからなのか、トラブルなどを必要以上に隠したがる傾向が強い。情報を自ら発信するということに関しても、不十分といわざるを得ない。LPGAもしかりだ。来年からプロテスト改革、予選会改革が始まることを知っている一般のゴルファーはどれだけいるのだろうか。
ボールはあるがまま、自分自身が審判で、ペナルティも自己申告というスポーツなのに、都合の悪いことは隠し、公表しなければならないこと以外は、聞かれても答えない。将来のビジョンも示さない。これでは、つまらない文章を読んでいるようなもの。周囲に何のアピールもできない。
実は、男子ツアーのプロアマトラブル事件が、これほどまでに注目を集めたことに、個人的には少しホッとしている。「へぇ〜。まだ世の中は、ゴルフにこれほど興味を示してくれているんだ」と。試合の結果以外が、ひと目に触れることがあまりにも少なかったからだ。
人気スポーツなら大きく取り上げられるはずの団体トップの交代やスキャンダルが報じられるのもごくごく小さく、それを歓迎するムードが漂い続けてきた。ゴルフというスポーツをまともに伝えるためには、いいこともそうでないこともできる限り表に出した方がいいというのに。それほど危機的な状況を感じていた。