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【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】大人の事情!?ファン置き去りの速報ストップ
【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】大人の事情!?ファン置き去りの速報ストップ
所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2018年3月13日 11時32分
テレビ放送で使用するホールに選手がさしかかると、「ご覧のリアルタイム速報は、本日のテレビ放送終了まで停止させていただきます。ご了承ください」という言葉がサイト内に現れる。一文だけで、ファンにお預けを食らわせる。こんな失礼な話はない。「了承できません」といいたくなり、ファン離れにもつながりかねない。
現実には当ALBA.Netも含めたウェブメディアや、現地にいるファンの報告(SNSなど)でいくらでも先に結果を知ることができる。公式サイトがストップすることには、テレビ局へのアリバイ作りという意味くらいしかない。速報が止まることを知っているファンは、公式サイトなど見ない。これでは、サイトの存在意義も問われることになる。
LPGAツアーの年間38試合のうち、LPGAが単独で主催している試合はごくわずか。それ以外は主催者が他におり、その多くで、テレビ局は主催者として名を連ねている。ここに大人の事情が見え隠れする。テレビ局の意向が反映されることが多いのだ。
しかし、これも、ファンにとってはどうでもいい話。SNSの普及で、リアルタイムで双方向のやり取りができる時代に、言語道断の“お預け”行為だ。結果がわかったことでもし、視聴率が下がることがあるなら(前述のように誰にも証明できないのだが)ツアー人気はその程度だと思ったほうがいい。それでもテレビ局が録画中継を続けるか、生中継に変えるのか、やめてしまうのか。テレビのコンテンツとしての女子ツアーの価値がそれでわかるというものだ。
インターネット中継が行われる試合も徐々に増えており、リアルタイムが基本。しかし、地上波が入る週末にはそうでなくなった例もあったため「それなら地上波などいらない」という声が一部ファンから起こったこともある。こうした過去を経て、インターネットと地上波、BSがうまくつながって、ライブを楽しめる試合も出てきている。地上波の中でも「なるべく生放送で、スコア速報が止めるようなことをしたくない」と話す関係者もおり、今後に改善が見込めるかどうかは、そういう関係者が主導権を握っていけるかどうかにかかる。
歴史的にテレビ、中でも地上波が、社会に与えてきた影響が大きいことは否定しない。だが、時代は変わった。ファンが何を求めているかを敏感に感じ取り、それを追求すること。それこそがエンターテイメントビジネスで最も大事なことのはずだ。目先の「主催者の意向」と「ファンの求めているもの」を天秤にかければ、どちらが重いかはいうまでもない。いや、そもそも天秤にかけることが必要などないことを理解して初めて、女子ツアーの将来が開けてくる。(小川淳子)
現実には当ALBA.Netも含めたウェブメディアや、現地にいるファンの報告(SNSなど)でいくらでも先に結果を知ることができる。公式サイトがストップすることには、テレビ局へのアリバイ作りという意味くらいしかない。速報が止まることを知っているファンは、公式サイトなど見ない。これでは、サイトの存在意義も問われることになる。
LPGAツアーの年間38試合のうち、LPGAが単独で主催している試合はごくわずか。それ以外は主催者が他におり、その多くで、テレビ局は主催者として名を連ねている。ここに大人の事情が見え隠れする。テレビ局の意向が反映されることが多いのだ。
しかし、これも、ファンにとってはどうでもいい話。SNSの普及で、リアルタイムで双方向のやり取りができる時代に、言語道断の“お預け”行為だ。結果がわかったことでもし、視聴率が下がることがあるなら(前述のように誰にも証明できないのだが)ツアー人気はその程度だと思ったほうがいい。それでもテレビ局が録画中継を続けるか、生中継に変えるのか、やめてしまうのか。テレビのコンテンツとしての女子ツアーの価値がそれでわかるというものだ。
インターネット中継が行われる試合も徐々に増えており、リアルタイムが基本。しかし、地上波が入る週末にはそうでなくなった例もあったため「それなら地上波などいらない」という声が一部ファンから起こったこともある。こうした過去を経て、インターネットと地上波、BSがうまくつながって、ライブを楽しめる試合も出てきている。地上波の中でも「なるべく生放送で、スコア速報が止めるようなことをしたくない」と話す関係者もおり、今後に改善が見込めるかどうかは、そういう関係者が主導権を握っていけるかどうかにかかる。
歴史的にテレビ、中でも地上波が、社会に与えてきた影響が大きいことは否定しない。だが、時代は変わった。ファンが何を求めているかを敏感に感じ取り、それを追求すること。それこそがエンターテイメントビジネスで最も大事なことのはずだ。目先の「主催者の意向」と「ファンの求めているもの」を天秤にかければ、どちらが重いかはいうまでもない。いや、そもそも天秤にかけることが必要などないことを理解して初めて、女子ツアーの将来が開けてくる。(小川淳子)