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【辻にぃ見聞】キム・ハヌルの初メジャーVの裏に“来年を見据えた”スイッチ
【辻にぃ見聞】キム・ハヌルの初メジャーVの裏に“来年を見据えた”スイッチ
所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita
配信日時: 2016年11月28日 23時40分
■“みっすー”の最後のショットに賞金女王の可能性を見た
もう1人、最終戦で強さを見せたのは2位に入った成田美寿々だろう。2日目を終えて首位と11打差の21位タイと出遅れたが、後半の2ラウンドを共に“66”でラウンド。一時はトップに並ぶなど最後までハヌルに食らいついた。
「終盤にかけて爆発力のあるみっすー(成田の愛称)が戻ってきていました。今大会はその集大成だったと思います。今年の前半はクラブと体がバラバラで自分のスイングを見失っていたように見えました。ドローにこだわった結果、クラブが下から寝て入ることで体が傾いて右足に体重が残っていましたから。また傾いているせいでボールに届かず手でこねるような打ち方になっていた。つまり球をねじろうとして、体もねじることで手でねじって修正してしまっていたのです。それが途中でフェード系の球筋に変えたことで、しっかりと体の回転ができるようになって、左足に体重が乗るようになった。僕が思うに彼女のような上から叩くタイプはフェードの方が合っている。また、ピンをガンガン狙ってバーディの量で勝負するタイプの彼女には、曲がり幅で細かい距離感をコントロールしやすいフェードはマッチしていますからね。それがスランプから脱出できた理由ではないでしょうか」
中でも辻村氏が絶賛するのが最終18番で30cmにつけたセカンドショットだ。「最後の1打で見せた力みのない滑らかな円運動は、彼女の良さが全部出た最高のショットでした。あのプレーを観て、来年のみっすーのイメージが沸きました。今のスイングをオフで確立していけば間違いなく、賞金女王候補の1人となるでしょう」
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
もう1人、最終戦で強さを見せたのは2位に入った成田美寿々だろう。2日目を終えて首位と11打差の21位タイと出遅れたが、後半の2ラウンドを共に“66”でラウンド。一時はトップに並ぶなど最後までハヌルに食らいついた。
「終盤にかけて爆発力のあるみっすー(成田の愛称)が戻ってきていました。今大会はその集大成だったと思います。今年の前半はクラブと体がバラバラで自分のスイングを見失っていたように見えました。ドローにこだわった結果、クラブが下から寝て入ることで体が傾いて右足に体重が残っていましたから。また傾いているせいでボールに届かず手でこねるような打ち方になっていた。つまり球をねじろうとして、体もねじることで手でねじって修正してしまっていたのです。それが途中でフェード系の球筋に変えたことで、しっかりと体の回転ができるようになって、左足に体重が乗るようになった。僕が思うに彼女のような上から叩くタイプはフェードの方が合っている。また、ピンをガンガン狙ってバーディの量で勝負するタイプの彼女には、曲がり幅で細かい距離感をコントロールしやすいフェードはマッチしていますからね。それがスランプから脱出できた理由ではないでしょうか」
中でも辻村氏が絶賛するのが最終18番で30cmにつけたセカンドショットだ。「最後の1打で見せた力みのない滑らかな円運動は、彼女の良さが全部出た最高のショットでした。あのプレーを観て、来年のみっすーのイメージが沸きました。今のスイングをオフで確立していけば間違いなく、賞金女王候補の1人となるでしょう」
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。