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【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】海外勢に冷たい日本女子ツアー
【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】海外勢に冷たい日本女子ツアー
所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2018年8月7日 10時48分
リコーカップは仕方ないとしても、日本女子プロ選手権の現状はひどすぎる。欧米からは受け入れてもらっているのに、自分のところではヨソモノは入れない。これで文句が出ないのは、それほど大会に出たい選手がいないから、と言い換えてもいいだろう。どちらにしても、寂しく、情けない現状を浮き彫りにしている。
6日には、今年で51回目の開催となる同大会に関する記者発表が行われたばかりだが、世界中の実力者が集まる大会とはいえないことがよくわかる。
世界レベルのツアーを目指すなら、自らも門戸を開放して積極的に実力者を受け入れることが何よりも大切だ。しかし、昨今のLPGAを見ていると、逆に閉じた方向に向かっているようにしか見えない。来年から予選会(QT)に出場できるのは正会員のみという新規定もいい例だ。
比嘉の活躍が光った全英リコー女子オープンも、冠スポンサーのリコーが今年限りで降りることがすでに決まっている。そうなると、「リコーカップ優勝者」の枠はなくなる可能性もあるだろうし、それ以外も減る可能性だってなくはない。
海外の各ツアーと上手に付き合いながら、ツアーのレベルを上げていくこと。そんな当たり前で重要な視点が、今の日本女子ツアーからは全く感じられない。毎週、試合があって人気があるという目先の状況ばかり追いかけて、長い目で将来を見据えないと大変なことになる。予兆のようなほころびはあちらこちらに出始めている。(文・小川淳子)
6日には、今年で51回目の開催となる同大会に関する記者発表が行われたばかりだが、世界中の実力者が集まる大会とはいえないことがよくわかる。
世界レベルのツアーを目指すなら、自らも門戸を開放して積極的に実力者を受け入れることが何よりも大切だ。しかし、昨今のLPGAを見ていると、逆に閉じた方向に向かっているようにしか見えない。来年から予選会(QT)に出場できるのは正会員のみという新規定もいい例だ。
比嘉の活躍が光った全英リコー女子オープンも、冠スポンサーのリコーが今年限りで降りることがすでに決まっている。そうなると、「リコーカップ優勝者」の枠はなくなる可能性もあるだろうし、それ以外も減る可能性だってなくはない。
海外の各ツアーと上手に付き合いながら、ツアーのレベルを上げていくこと。そんな当たり前で重要な視点が、今の日本女子ツアーからは全く感じられない。毎週、試合があって人気があるという目先の状況ばかり追いかけて、長い目で将来を見据えないと大変なことになる。予兆のようなほころびはあちらこちらに出始めている。(文・小川淳子)