第13回/誰も言わなかった【背すじの真実】 PGAツアープロのアドレスの秘密
元日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ、現在アメリカの日本食レストランチェーンCEO。異色の経歴を持つTOSHI HIRATAが30年のレッスン経験の集大成を語る。超DEEPな骨太スイング論をアメリカからお届け!
配信日時: 2017年4月20日 09時35分
スイングの基本【背筋を伸ばせ!】にトライしよう
それではいつものように実践してみましょう!
【1】クラブを持って『気をつけ』の姿勢を作ってください。
【2】年齢に応じて可能な限り背すじを伸ばして胸を張りましょう。
【3】両腕を地面と平行に前に出し、腕を伸ばして下さい。
【4】そのまま胸を張ったままクラブと両腕を下ろしてください。
【5】腕は途中で止まるはずです。
【6】そのまま、太モモの付け根から前傾してアドレスしてください。
【5】は個人差がありますが、胸を張った状態ではクラブのグリップエンドが身体につくことはないでしょう。上腕二頭筋や胸筋に筋肉が付いている男性ならなおさらのこと、腕はロックされたように止まります。実はそこがあなたのナチュラルな身体とクラブとの距離関係なのです。
【6】も個人差がありますが、グリップ1個から3個くらいの体とグリップエンドとのスペースが生まれます。そしてこの距離はクラブが変わっても変わることはありません。シャフトが長いDRでは前傾姿勢が浅くなり、ショートアイアンでは深くなります。
ともすれば多くのアマチュアはドライバーで手元を身体から離し、ショートアイアンでは近づくといったアドレスを取りがちですが、これは間違いです。【すべてのクラブでグリップエンドと身体との距離は一定】でなくてはなりません。
多くの初心者は「クラブと体はどれくらい離して構えたら良いか?」と悩みますが、これで全てが解決します。逆に上級者は自分がラクな場所に構えがちですが、これが意外にも当てにならない場所なのです。背すじを真っすぐに構えると、多くの人は非常に窮屈と感じたはず。決してラクな構えだと感じないはずです。
【1】クラブを持って『気をつけ』の姿勢を作ってください。
【2】年齢に応じて可能な限り背すじを伸ばして胸を張りましょう。
【3】両腕を地面と平行に前に出し、腕を伸ばして下さい。
【4】そのまま胸を張ったままクラブと両腕を下ろしてください。
【5】腕は途中で止まるはずです。
【6】そのまま、太モモの付け根から前傾してアドレスしてください。
【5】は個人差がありますが、胸を張った状態ではクラブのグリップエンドが身体につくことはないでしょう。上腕二頭筋や胸筋に筋肉が付いている男性ならなおさらのこと、腕はロックされたように止まります。実はそこがあなたのナチュラルな身体とクラブとの距離関係なのです。
【6】も個人差がありますが、グリップ1個から3個くらいの体とグリップエンドとのスペースが生まれます。そしてこの距離はクラブが変わっても変わることはありません。シャフトが長いDRでは前傾姿勢が浅くなり、ショートアイアンでは深くなります。
ともすれば多くのアマチュアはドライバーで手元を身体から離し、ショートアイアンでは近づくといったアドレスを取りがちですが、これは間違いです。【すべてのクラブでグリップエンドと身体との距離は一定】でなくてはなりません。
多くの初心者は「クラブと体はどれくらい離して構えたら良いか?」と悩みますが、これで全てが解決します。逆に上級者は自分がラクな場所に構えがちですが、これが意外にも当てにならない場所なのです。背すじを真っすぐに構えると、多くの人は非常に窮屈と感じたはず。決してラクな構えだと感じないはずです。
首すじを曲げてボールを見てはいけない!
もう一つ、Uncomfortable(不快)な要因があります。それは、ボールへの視線が変わってしまうことです。背すじを伸ばして構えると、目玉を動かさない限り、ボールよりも遥か遠くに目線が向いてしまいます。
「???」 何のことだかさっぱり分かりませんよね……。
まず、ここだけの定義として、視線とは「ボールを見る目の動き」、目線とは「頭に対して水平な線」のことを言います。背すじを伸ばして構えると、同時に頭も「気をつけ」のまま維持されます。するとボールは下目遣いで見なくては視界に入らないのです。
つまり、今まで皆さんは【目線と視線の角度が一致していた】のです。言い換えると【首が垂れ下がる形でボールを見ていた】ということですね。これでは背中が丸まり背すじを伸ばすことなど到底出来ません。
これまで言われてきた「背すじの伸ばし過ぎは身体に負担がかかる」という意味は「伸びた背すじに対して首を下に向けると緊張が生まれる」ということなのです。考えてもみてください、『気をつけ』の姿勢で身体を痛める人などいるのでしょうか? 逆に、重い頭を垂れ下げて首すじを曲げると、途端に数分で肩こりを発症しますよね? つまり、正しい背すじの伸ばし方をすれば、年齢にかかわらず身体に負担がかかるわけがないのです。
「???」 何のことだかさっぱり分かりませんよね……。
まず、ここだけの定義として、視線とは「ボールを見る目の動き」、目線とは「頭に対して水平な線」のことを言います。背すじを伸ばして構えると、同時に頭も「気をつけ」のまま維持されます。するとボールは下目遣いで見なくては視界に入らないのです。
つまり、今まで皆さんは【目線と視線の角度が一致していた】のです。言い換えると【首が垂れ下がる形でボールを見ていた】ということですね。これでは背中が丸まり背すじを伸ばすことなど到底出来ません。
これまで言われてきた「背すじの伸ばし過ぎは身体に負担がかかる」という意味は「伸びた背すじに対して首を下に向けると緊張が生まれる」ということなのです。考えてもみてください、『気をつけ』の姿勢で身体を痛める人などいるのでしょうか? 逆に、重い頭を垂れ下げて首すじを曲げると、途端に数分で肩こりを発症しますよね? つまり、正しい背すじの伸ばし方をすれば、年齢にかかわらず身体に負担がかかるわけがないのです。
アドレスではボールは『下目使い』で見ろ!
ゴルフスイングにおいて、視線は常に『下目使い』であるべきです。唯一、パッティングにおいてはむしろ目線と視線を一致させた方がエイミングを取りやすいです。PGAプレーヤーの視線を引きの写真からうかがい知ることはできませんが、目線がボールよりも遠くを指していることは帽子のツバを見れば一目瞭然ですね。
今回は背すじを伸ばすことでボールとの正しい位置関係を知ることが出来ましたが、次回はスイングにおいても劇的な変化をもたらしてくれることにも注目していきます。それではFBの『フオーラム型レッスン』でもお会いしましょう!(WEBレッスンに対してのフォローアップ、質問コーナー、そして動画をUPして戴ければワンポイントレッスンも!)
TOSHI HIRATA/26歳からゴルフを始め、29歳でプロ入会。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロとして日本で活動していたが、ツアープロの道を模索、武者修行のため渡米したまま移住。現在はアメリカの日本食レストランチェーン『Seasons Of Japan』のCEOを務める。過去には米国ゴルフチャンネルの解説者の経験や、様々な発信をWEBで行っている。ジョージア州在住
TOSHI HIRATA/26歳からゴルフを始め、29歳でプロ入会。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロとして日本で活動していたが、ツアープロの道を模索、武者修行のため渡米したまま移住。現在はアメリカの日本食レストランチェーン『Seasons Of Japan』のCEOを務める。過去には米国ゴルフチャンネルの解説者の経験や、様々な発信をWEBで行っている。ジョージア州在住