【松山英樹のパッティング】グリップは下手から握って真っすぐヘッドを出す
全米プロゴルフ選手権が開幕。理論派プロの谷口拓也が世界のトッププロのスイングを分析します。
配信日時: 2017年8月10日 08時00分
目の下より球1個ぶん離してアドレスしてショット感覚で打つ
自然なフェースターンをすることで、ショットのような感覚でタッチを出す
さらにアドレスで注目したいのは、ボール位置。よく「ボール位置は両目の下に置く」というのがセオリーとしていわれていますが、彼は球1個ぶんほど離してアドレスしています。なぜならやや遠めに球を置くほどヘッド軌道は直線でなく円を描くようになります。体の回転なりにインサイドイン軌道で打てるわけです。真っすぐ打ち出すといいましたが、体の回転で打つ限りは多少なりともヘッド軌道は円を描きます。自然なフェースターンをすることで、ショットのような感覚でタッチを出したいという意思に現れでしょう。
例えばミッシェル・ウィーのような深く前傾をして、球の位置を体に近づけるほどシャフトの角度が90度に近くなると、ヘッド軌道は直線になるわけです。これはより感性を殺して真っすぐ出したいという意図があるのだと思います。今はほとんどのプロが球を遠く離してアドレスするプロがほとんどだと思います。
例えばミッシェル・ウィーのような深く前傾をして、球の位置を体に近づけるほどシャフトの角度が90度に近くなると、ヘッド軌道は直線になるわけです。これはより感性を殺して真っすぐ出したいという意図があるのだと思います。今はほとんどのプロが球を遠く離してアドレスするプロがほとんどだと思います。
松山英樹プロフィール
2011年に「マスターズ」に出場し27位タイで日本人史上初のローアマチュアに。プロ転向初年度となった2013年には4勝を挙げて賞金王。14年から米ツアーに主戦場を移し「ザ・メモリアル・トーナメント」で初優勝。16年の「ウェイスト・マネージメント・フェニックスOP」などで優勝を記録。今季も米ツアーで2勝を挙げるなど、ますます調子を上げており日本人史上初のメジャー制覇に期待がかかる。
【解説】谷口拓也氏プロフィール
東北福祉大出身で2002年にプロ転向しており、「アイフルカップゴルフトーナメント」や「サン・クロレラクラシック」などツアー通算2勝を誇るショットメーカー。理論派プロとしても通っており、様々なメディアでも活躍中。ギアオタクでもあり、常に最新のギアの試打に余念がない。