賞金王に突き進む! 今平周吾の“不言実行”
賞金王に突き進む! 今平周吾の“不言実行”
配信日時: 2018年11月3日 15時00分
他を圧倒するオールラウンダー
今平はアマチュア時代に『日本ジュニア』を制したゴルフエリートだ。アマチュア時代の輝かしい戦歴があっても、なかなかプロで活躍できない選手も少なくないなか、今平は14年にチャレンジツアーの賞金王、15年に初シードと順風満帆にキャリアを積み重ねてきた。昨年は関西オープンでツアー初優勝を果たし、獲得賞金は一億円を超えた。
そして、今シーズンはさらにひと回りスケールアップしている。平均ストロークはツアー1位の「69.87」と歴代賞金王と肩を並べるロースコアだ。各スタッツを見てみると、パーオン率が「69.49%」で3位、平均パット数も「1.7344」で3位だ。
パーオンして、パット数がいいわけだから、当然バーディーも多く、バーディー率はツアーで1位。リカバリー率はツアー9位で、グリーンを外してからのアプローチも冴えている。ショット良し、ショートゲーム良し、飛距離も十分で、穴のないオールラウンドなプレーヤーとして、今季のツアーを牽引している。
一方、プレー後のインタビューなどでは非常に言葉が少なく、内容も当たり障りのないものが多い。昨年の関西オープンでは女子大生の美人キャディと優勝、今年の6月にはその方と婚約を発表するなど、華のある話題もあるのだが、かつて有言実行でファンを沸かせたAON時代を知る人には、物足りなく映る面があるかもしれない。ファンへのメッセージで試合を盛り上げるのも、現代のプロアスリートには重要な役割だ。
しかし、ブリヂストンオープン最終日のバック9でのプレーは、そんな物足りなさを感じさせない、プロとしての凄みを見せた迫力のあるものだった。賞金ランキング1位であっても、惜敗が続いたこれまでの試合に悔しさもあったのだろう。優勝への渇望をこれまで以上に強く感じさせ、内に秘めた闘志が吹きこぼれるような戦いぶりだった。
今平は、いわば不言実行のプロゴルファーなのだ。あれこれと能書きや理屈を言うのではなく、黙って為すべきことを実行する。かつては不言実行が古いタイプの男性像だと思われていたが、現代では、それがむしろ新しいスター像になりえるのではないだろうか。何よりもプレーぶりとその強さが魅力的だからだ。
優勝まで時間がかかった分、次の勝利は意外と早く来るかもしれない。当然、賞金王も現実的な目標だろう。この優勝は、男子ツアーにおける今平時代の幕開けを迎えるかもしれない。
そして、今シーズンはさらにひと回りスケールアップしている。平均ストロークはツアー1位の「69.87」と歴代賞金王と肩を並べるロースコアだ。各スタッツを見てみると、パーオン率が「69.49%」で3位、平均パット数も「1.7344」で3位だ。
パーオンして、パット数がいいわけだから、当然バーディーも多く、バーディー率はツアーで1位。リカバリー率はツアー9位で、グリーンを外してからのアプローチも冴えている。ショット良し、ショートゲーム良し、飛距離も十分で、穴のないオールラウンドなプレーヤーとして、今季のツアーを牽引している。
一方、プレー後のインタビューなどでは非常に言葉が少なく、内容も当たり障りのないものが多い。昨年の関西オープンでは女子大生の美人キャディと優勝、今年の6月にはその方と婚約を発表するなど、華のある話題もあるのだが、かつて有言実行でファンを沸かせたAON時代を知る人には、物足りなく映る面があるかもしれない。ファンへのメッセージで試合を盛り上げるのも、現代のプロアスリートには重要な役割だ。
しかし、ブリヂストンオープン最終日のバック9でのプレーは、そんな物足りなさを感じさせない、プロとしての凄みを見せた迫力のあるものだった。賞金ランキング1位であっても、惜敗が続いたこれまでの試合に悔しさもあったのだろう。優勝への渇望をこれまで以上に強く感じさせ、内に秘めた闘志が吹きこぼれるような戦いぶりだった。
今平は、いわば不言実行のプロゴルファーなのだ。あれこれと能書きや理屈を言うのではなく、黙って為すべきことを実行する。かつては不言実行が古いタイプの男性像だと思われていたが、現代では、それがむしろ新しいスター像になりえるのではないだろうか。何よりもプレーぶりとその強さが魅力的だからだ。
優勝まで時間がかかった分、次の勝利は意外と早く来るかもしれない。当然、賞金王も現実的な目標だろう。この優勝は、男子ツアーにおける今平時代の幕開けを迎えるかもしれない。