米ツアー直送ギアレポート トッププロがMBを使う理由に迫る。
Muscle Backアイアン、略してMB(エム・ビー)。伝統的なアイアンのスタイルでありながら、米ツアーでは常に多くの愛用者がいる定番のかたち。アマチュアにとってはとっつきにくい印象があるが、さて、トッププロたちはなぜMBを愛し続けるのか? その真相を追いかけた。
配信日時: 2018年7月10日 02時25分
伝統のコンパクト形状を維持。最新技術で“許容性”を加える。
世界のトッププレーヤーが常に追い求める、アイアンの“操作性”と“フィーリング”。モデル開発のポイントについて、タイトリストのゴルフクラブ開発責任者のダン・ストーンさんはこう語る。
「構えたときのプロファイル(形状)と大きさを変えないこと。それがタイトリスト・ツアーアイアン開発の基本です。最も伝統的な『MB』はもちろん、ミスヒットに対する高い許容性を有する『AP2』でもヘッドサイズはコンパクトなまま。複数の素材を組み合わせた構造にすることで、見た目を変えずに許容性をモデルチェンジのたびに高めています」
ゴルフクラブにはまず大きな飛びが求められている、と決めつけてしまいがちだが、世界最高のプロツアーでは今も“スコアを作る”ためのゴルフ道具が望まれている。『MB』、キング・オブ・ツアーアイアンと呼ぶべき伝統スタイルへの揺るぎない信頼がそこにはある。
【インタビュー】ジャスティン・トーマスに聞く、アイアンに求める性能
「ソールの抜けがいいこと、僕にとって最も重要なことさ。ヘッドの入射角に対してソールが的確に機能し、ヘッドが潜り過ぎずにスムーズに抜けてくれる。それが弾道コントロール、つまりイメージどおりのショットにつながるのさ。ショートアイアンだけでなく、ミドルアイアンでも自在にスピンコントロールができる、それが718MBのよさだね」
アイアンはスコアを作る“スコアリングクラブ”である。信頼できるマッスルバックとの出合いが、若き才能を開花させた。
アイアンはスコアを作る“スコアリングクラブ”である。信頼できるマッスルバックとの出合いが、若き才能を開花させた。