ゴルフの都市伝説を検証!「クラブとボールのブランドを揃えると飛ぶ」は本当か?
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2018年5月10日 07時50分
(検証1)まずは最もソフトなディスタンス系! TOUR B JGRドライバー × PHYZボール
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柔らかディスタンス系、PHYZとの相性は?
まずは『PHYZ』ボール。飛距離性能が高く、歴代のモデルがシニア層を中心に人気となっている。ディスタンス系でありながら4ピース構造を採用し、硬いカバーと軟らかいコアの組み合わせ、いわゆる内軟外硬のボールだ。飛距離を重視するディスタンス系ボールはこの組み合わせが多い。
打感もカバーの硬さを感じつつも、圧倒的なコア部分の軟らかさがあり、ボールがフェースに食いつく感触が強い。実際に同社のプロモデルと比較しても、フェースの接触面積は118%と大きいという。こうしてコア部分が大きく潰れると、ドライバーショットでのスピン量を減らす事ができる。サイドスピンも軽減するので、曲がりが抑えられるのも特徴だ。
打感もカバーの硬さを感じつつも、圧倒的なコア部分の軟らかさがあり、ボールがフェースに食いつく感触が強い。実際に同社のプロモデルと比較しても、フェースの接触面積は118%と大きいという。こうしてコア部分が大きく潰れると、ドライバーショットでのスピン量を減らす事ができる。サイドスピンも軽減するので、曲がりが抑えられるのも特徴だ。
(結果1)TOUR B JGRドライバー × PHYZボールは245ヤード!
試打の結果、最も飛んだ打球の飛距離は245ヤード。ボール初速は60.9m/s、バックスピン量は2010rpmという数値になった。狙い通り、低スピンになったが、筆者のヘッドスピードでは、ややボールが潰れすぎる傾向があるようだ。その結果、若干のパワーロスが見られ、ボール初速が伸び切らなかった。
ボールは、インパクト時に潰れすぎても、潰れなくてもダメで、適正に潰れてこそ、理想的な反発力を生む。ヘッドスピードが40m/s以下であれば、インパクトでのボールの潰れも適正になり、初速のロスもなくなりそうだ。ボールの喰いつきが良いので、ボールが曲がってしまう人、特にスライサーにはお助け感があるだろう。
ボールは、インパクト時に潰れすぎても、潰れなくてもダメで、適正に潰れてこそ、理想的な反発力を生む。ヘッドスピードが40m/s以下であれば、インパクトでのボールの潰れも適正になり、初速のロスもなくなりそうだ。ボールの喰いつきが良いので、ボールが曲がってしまう人、特にスライサーにはお助け感があるだろう。
(検証2)お次はツアーで人気のスピン系! TOUR B JGRドライバー × TOUR B Xボール
次は、『TOUR B X』。3ピース構造のスピン系ボールで、多くのツアープロが使用している。アプローチでスピンを強くかけたいプロ仕様のボールは、『PHYZ』とは逆に、外側に軟らかいウレタン系のカバーを使用、更に初速を上げるために内側には反発力の強い硬めのコアを採用している。筆者も普段使用しているボールだ。
昨年の賞金王、宮里優作をはじめとする男子プロだけでなく、飛距離を求める女子プロの使用率が高いのも特徴のひとつ。弾き感の強い感触が、いかにも飛びそうに思える。
昨年の賞金王、宮里優作をはじめとする男子プロだけでなく、飛距離を求める女子プロの使用率が高いのも特徴のひとつ。弾き感の強い感触が、いかにも飛びそうに思える。
(結果2)TOUR B JGRドライバー × TOUR B Xボールは252ヤード!
いつも使っているボールだけに試打結果も良好。軟らかいカバーとしっかり目のコア部分が相まって、芯のある打感になる。最大飛距離は252.5ヤードをマーク。ボール初速は63.1m/sとなかなかの水準で、ミート率(スマッシュファクター)もツアープロ並みの1.5を超える球が連発した。
しかし、スピン量が2780rpmと決して多くはないものの、出来ればもう少し減らせるとさらに飛びそうな数値になった。筆者のヘッドスピードでは、スピンを減らせるだけの十分なコアの潰れが得られていないのかもしれない。その分、ほんの少し非効率になっているようだ。この点は、クラブをよりフィットさせることでも改善できると思う。
しかし、スピン量が2780rpmと決して多くはないものの、出来ればもう少し減らせるとさらに飛びそうな数値になった。筆者のヘッドスピードでは、スピンを減らせるだけの十分なコアの潰れが得られていないのかもしれない。その分、ほんの少し非効率になっているようだ。この点は、クラブをよりフィットさせることでも改善できると思う。