アン・シネが大絶賛。BSの新ボール『TOUR B X/XS』は何が変わったのか?
高額なゴルフクラブ、購入ミスだけは避けたいもの。だからこそ、今まさに買おうとしているそこのアナタ、ちょっと待って! ALBA.netギア担当が知り得た特ネタを中心に、超マニアックでDEEPな耳寄り情報をお届け。購入する前にちょっと見て、絶対に損はさせません!
配信日時: 2017年7月17日 07時43分
『TOUR B X』はミッドがしっかりでスピン量減、『TOUR B XS』は大きく変えず
――宮川さん、前作『TOUR B330』シリーズの出来が良すぎて、今回の開発はかなり難しかったんじゃないですか?
「そうなんですよ。前作も弊社の水を使ったグラデュエーショナルコアの評価が高く、『S』の方がかなり海外プロを中心に評価していただいていたので、正直難しい判断でしたね」
――今回商品名から「330」がなくなってますが、ディンプル数やパターンを変更したからですか?
「モデル名の件は何とも言えない部分がありますが、『TOUR B』を全面に押していこうという考えの現れですね。ディンプル数は330個のままですが、ディンプルパターンは『X』も『S』も新しいものに変わっています。『S』の方はほぼそれのみといった変更ですね。やはり、柔らかい打感も、高いスピン性能もかなりツアープロに気に入っていただけているため、このバランスのいい完成度の高いボールを大きく変えるリスクがあったのは本音ですね」
――『TOUR B X』の方は、既に宮里優作選手などから「ドライバーのスピン量が減って飛んでる」といったコメントが聞かれます。こちらの方は何をどう変えたんでしょう?
「そうですね、プロのコメントどおり、ロングショットのスピン量は前作よりも減っていると思います。中身でいうと、ミッド層の素材や硬度を替えていて、スピン量を減らす形に変えています。あとは先程言ったディンプルパターンですね」
――なるほど。他社事例ですが、テーラーメイド『TP5X』はミッドを硬くすることでミドルアイアン以上のスピン量を減らせているみたいですが、同様のところですかね?(もしかして真似た?)
「はい。“硬い”とは正直言いたくないですけどね。弊社の場合、外剛内柔のグラデーショナルコアがありますし、このコアもコンマ数ミリ大きくしているんですよ。このラバーコアの打感というものが非常に評価の高いものがありますので、ミッドの硬度を上げたからといって、すべてが硬い打感になるわけでもありません。弊社の研究ではレジン系の素材だとクリック音が高くてゴルファーから不評になると考えていますが、極力そういった樹脂系の打感ではなく、ラバー材の好評な部分は突き詰めていますから」
――そうかもしれませんが、実際私も『TP5X』が今エースボールなんですが、若干硬いと思うものの、その分ミドルアイアンでスピン量が減って0.7番手くらいラクに飛んでいる実感がありますよ。しかも曲がらないし風に強いし。ここまでメリットがあれば、多少の硬さなんて慣れるしデメリットだと思いませんけどね。
「そうなんですか、でも、ミドルアイアン以上のスピン量の少なさについては、弊社の『TOUR B X』もかなり自信がありますよ。某巨大ブランドよりも、ミドルアイアンのスピン量が男子プロの6番アイアンの試打データで500回転少ないんです。(某球が6000rpm、TOUR B Xが5500rpm)これは何を意味するかといえば、1m/sのアゲンストで戻される率が3.2ヤード少なく、3m/sのアゲンストでも3.3ヤード戻される度合いが少ないんです。横風にも同様に強いんですよ」
「そうなんですよ。前作も弊社の水を使ったグラデュエーショナルコアの評価が高く、『S』の方がかなり海外プロを中心に評価していただいていたので、正直難しい判断でしたね」
――今回商品名から「330」がなくなってますが、ディンプル数やパターンを変更したからですか?
「モデル名の件は何とも言えない部分がありますが、『TOUR B』を全面に押していこうという考えの現れですね。ディンプル数は330個のままですが、ディンプルパターンは『X』も『S』も新しいものに変わっています。『S』の方はほぼそれのみといった変更ですね。やはり、柔らかい打感も、高いスピン性能もかなりツアープロに気に入っていただけているため、このバランスのいい完成度の高いボールを大きく変えるリスクがあったのは本音ですね」
――『TOUR B X』の方は、既に宮里優作選手などから「ドライバーのスピン量が減って飛んでる」といったコメントが聞かれます。こちらの方は何をどう変えたんでしょう?
「そうですね、プロのコメントどおり、ロングショットのスピン量は前作よりも減っていると思います。中身でいうと、ミッド層の素材や硬度を替えていて、スピン量を減らす形に変えています。あとは先程言ったディンプルパターンですね」
――なるほど。他社事例ですが、テーラーメイド『TP5X』はミッドを硬くすることでミドルアイアン以上のスピン量を減らせているみたいですが、同様のところですかね?(もしかして真似た?)
「はい。“硬い”とは正直言いたくないですけどね。弊社の場合、外剛内柔のグラデーショナルコアがありますし、このコアもコンマ数ミリ大きくしているんですよ。このラバーコアの打感というものが非常に評価の高いものがありますので、ミッドの硬度を上げたからといって、すべてが硬い打感になるわけでもありません。弊社の研究ではレジン系の素材だとクリック音が高くてゴルファーから不評になると考えていますが、極力そういった樹脂系の打感ではなく、ラバー材の好評な部分は突き詰めていますから」
――そうかもしれませんが、実際私も『TP5X』が今エースボールなんですが、若干硬いと思うものの、その分ミドルアイアンでスピン量が減って0.7番手くらいラクに飛んでいる実感がありますよ。しかも曲がらないし風に強いし。ここまでメリットがあれば、多少の硬さなんて慣れるしデメリットだと思いませんけどね。
「そうなんですか、でも、ミドルアイアン以上のスピン量の少なさについては、弊社の『TOUR B X』もかなり自信がありますよ。某巨大ブランドよりも、ミドルアイアンのスピン量が男子プロの6番アイアンの試打データで500回転少ないんです。(某球が6000rpm、TOUR B Xが5500rpm)これは何を意味するかといえば、1m/sのアゲンストで戻される率が3.2ヤード少なく、3m/sのアゲンストでも3.3ヤード戻される度合いが少ないんです。横風にも同様に強いんですよ」
――なるほど。前作『TOUR B330X』は確かに風に強いと実感していてエースとして使っていましたが、てっきりダブルディンプルの効果かなぁと思っていたんですよ。そこが他社とかなり違う点なので。あと、硬い方でいうと、ライバルの『プロV1X』と『Z-STAR XV』は4層じゃないですか。でも、御社だけ3層なので、その辺もあるのかなと。
「風への強さということでいうと、一番影響が大きいのはスピン量だと思います。ですので、ダブルディンプルも多少の影響はあるでしょうが、単純にスピン量の少なさが効いていると思います。そして、前作『TOUR B330X』よりもその部分が強調されていると考えてもらっていいです」
――ライバル他社の硬い方が4層だということに関しては?
「そうですね、このモデルから3層にしたというわけじゃなくて、グラデュエーショナルコアのメリットに気づいて4層をやめたという経緯もあります。そして、前作も3層でものすごく好評をいただいている部分もありますし。やはり先程言ったように、この高初速とラバーコアの打感の良さという部分で3層でも出来ることがあるということを今回の『TOUR B X』でも証明しているつもりです。事実、テスト結果では、他社品とアプローチ性能は同等に高い水準で、ドライバー飛距離性能が上回っている結果が出ていますので。単純に層が多ければいいといった議論は役に立たないと思います」
――なるほど。まだ打っていないので何とも言えませんが、ミドルアイアンやドライバーのスピン量を減らしているのに、アプローチスピン量が犠牲になっていないんですね。その話が本当ならヘッドスピードが速くて、ティショットのスピン量が多めのプロは『TOUR B X』にすぐスイッチするでしょうね。私にもピッタリのボールかもしれません。
「はい。ぜひ、打って試してみてください」
以上のように、現在の筆者のエースボールであるテーラーメイド『TP5X』にかなり似て、ミッドの硬さで余分なスピンを取り去れるタイプと判明した『TOUR B X』。俄然興味が沸いてきたため、じっくりテストして、またレポートしたいと思う。そうそう、スリクソンの飛び系ボール『スリクソン−X−』も!
Text/Mikiro Nagaoka
「風への強さということでいうと、一番影響が大きいのはスピン量だと思います。ですので、ダブルディンプルも多少の影響はあるでしょうが、単純にスピン量の少なさが効いていると思います。そして、前作『TOUR B330X』よりもその部分が強調されていると考えてもらっていいです」
――ライバル他社の硬い方が4層だということに関しては?
「そうですね、このモデルから3層にしたというわけじゃなくて、グラデュエーショナルコアのメリットに気づいて4層をやめたという経緯もあります。そして、前作も3層でものすごく好評をいただいている部分もありますし。やはり先程言ったように、この高初速とラバーコアの打感の良さという部分で3層でも出来ることがあるということを今回の『TOUR B X』でも証明しているつもりです。事実、テスト結果では、他社品とアプローチ性能は同等に高い水準で、ドライバー飛距離性能が上回っている結果が出ていますので。単純に層が多ければいいといった議論は役に立たないと思います」
――なるほど。まだ打っていないので何とも言えませんが、ミドルアイアンやドライバーのスピン量を減らしているのに、アプローチスピン量が犠牲になっていないんですね。その話が本当ならヘッドスピードが速くて、ティショットのスピン量が多めのプロは『TOUR B X』にすぐスイッチするでしょうね。私にもピッタリのボールかもしれません。
「はい。ぜひ、打って試してみてください」
以上のように、現在の筆者のエースボールであるテーラーメイド『TP5X』にかなり似て、ミッドの硬さで余分なスピンを取り去れるタイプと判明した『TOUR B X』。俄然興味が沸いてきたため、じっくりテストして、またレポートしたいと思う。そうそう、スリクソンの飛び系ボール『スリクソン−X−』も!
Text/Mikiro Nagaoka