石川遼は軟らかいインサートが好み? インサートで変わるボールの転がり
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2016年10月4日 10時30分
プロが「ホワイトホット」を使う理由とは?
新しい『MILLED COLLECTION TX パター』の特徴は、ハイエンドモデルでありがちなノンインサートのミルドフェースを採用せず、「ホワイトホットインサート」を搭載している点だ。現在、国内男子ツアー選手の60%〜70%がオデッセイのパターを使用しているが、そのうち「ホワイトホットインサート」のパターを使用しているのは、意外にも約8割にのぼるのだという。プロの選択が、新しいモデルにも反映された格好だ。
念のために紹介すると、初めて「ホワイトホット」が登場したのは、2000年になる。その年、キャロウェイがボール事業に参入し、新しいウレタンカバーボールの『RULE35』を発売した。初代ホワイトホットは、このボールと同じウレタン素材をインサートに使用し、非常に軟らかい打感と静かな打音を実現していた。この特徴は現代のモデルにおいても、そのまま活かされている。
【関連リンク】MILLED COLLECTION TX パターの一覧はこちら! 外部リンク
もっとも、パターの打感は軟らかければいいというものではない。特にプロは、自分の持つフィーリングとボールの転がりが一致するものを選択する。その際、距離感を出すには、打った感触やヒットする打音が大きく影響するものだ。「ホワイトホット」のような軟らかいインサートだと、打音が小さくなるので、しっかりとボールをヒットしやすくなる傾向がある。
打感と打音は、ボールとの兼ね合いも非常に大きい。同社のボールで言えば、軟らかい『クロームソフト』を使うほうが、石川遼も使う『クロームツアー』よりも打音が小さく、感触も柔らかくなる。日本の男子プロの多くが、「ホワイトホットインサート」を選択するのは、よりしっかりとボールをヒットしたいと意図していることと、比較的硬めのボールを好む傾向があることが理由として推測できる。この点は、ヘッドスピードのわりに軟らかめのボールを採用し、パターはノンインサートのソリッドな打感が特徴のミルドパターを好む、PGAツアーの選手と好対照だ。
打感と打音、そして距離感の兼ね合いはパターマットだけのテストではなかなかわからないところがある。ラウンドの緊張感の中で、自分の感覚を活かしてくれるようなパターが、自分にとって良いパターだと言えるだろう。
念のために紹介すると、初めて「ホワイトホット」が登場したのは、2000年になる。その年、キャロウェイがボール事業に参入し、新しいウレタンカバーボールの『RULE35』を発売した。初代ホワイトホットは、このボールと同じウレタン素材をインサートに使用し、非常に軟らかい打感と静かな打音を実現していた。この特徴は現代のモデルにおいても、そのまま活かされている。
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もっとも、パターの打感は軟らかければいいというものではない。特にプロは、自分の持つフィーリングとボールの転がりが一致するものを選択する。その際、距離感を出すには、打った感触やヒットする打音が大きく影響するものだ。「ホワイトホット」のような軟らかいインサートだと、打音が小さくなるので、しっかりとボールをヒットしやすくなる傾向がある。
打感と打音は、ボールとの兼ね合いも非常に大きい。同社のボールで言えば、軟らかい『クロームソフト』を使うほうが、石川遼も使う『クロームツアー』よりも打音が小さく、感触も柔らかくなる。日本の男子プロの多くが、「ホワイトホットインサート」を選択するのは、よりしっかりとボールをヒットしたいと意図していることと、比較的硬めのボールを好む傾向があることが理由として推測できる。この点は、ヘッドスピードのわりに軟らかめのボールを採用し、パターはノンインサートのソリッドな打感が特徴のミルドパターを好む、PGAツアーの選手と好対照だ。
打感と打音、そして距離感の兼ね合いはパターマットだけのテストではなかなかわからないところがある。ラウンドの緊張感の中で、自分の感覚を活かしてくれるようなパターが、自分にとって良いパターだと言えるだろう。
コヤマカズヒロ / ゴルフコラムニスト
雑誌・WEB媒体にレッスンなどのゴルフ記事を執筆。 99年に大手ゴルフショップチェーンの立ち上げに参画。 ゴルフギアに関しては、性能面はもちろん製造・流通まで 幅広い知識のある異色のライター。 1974年・広島生まれ