マット・クーチャー 4年半ぶりの優勝の裏に<br>使用ボールの変更あり
text by Kazuhiro Koyama
配信日時: 2018年11月14日 11時39分
道具を変えて、若き飛ばし屋に勝利!
この変更を決断するまでには、多くの調整を繰り返したというが、結果として、新しいドライバーとボールの組み合わせは、より低スピンで弾道の高さも低めになり、ドライバーの精度が向上した。マヤコバでのドライビングアキュラシー(正確性)は、出場選手中、堂々の3位だ。
クーチャーのバッグには、かつて7つのメーカーのクラブが入っていた。現在はブリヂストンをはじめ、5つのメーカーのクラブを使用している。もちろん替えられないクラブもあるが、より良い性能を求め、新しいクラブを積極的に試し、常に入れ替えを行っている。今回のボール変更もそんなこだわりの一環だ。
試合の2日目には、平均飛距離330ヤードをゆうに超える飛ばし屋、キャメロン・チャンプが、「62」の好スコアをマークして2位につけた。この新鋭にとっては、ツアーの中で短めのこのコースでは、トーナメントティでもレギュラーティからプレーしているようなものだろう。40〜50ヤード置いていかれてもおかしくないクーチャーだが、連日のビッグスコアで、飛ばし屋を技で倒した。それはゴルフの妙味を教えられるような勝利だった。
豪打すぎるキャメロン・チャンプ、なんと日曜の朝にドライバーを破壊して勝っていた!
レベルはもちろん違えど、アマチュアがクーチャーから教えられることは多い。ショートゲームをベースとしたマネージメント、そしてより良いプレーをするためのボールやクラブ選びへのこだわりは、まさに参考になるところだ。現状に満足せず、新しいギアの組み合わせを試してみるのも、ゴルフの楽しみかたのひとつではないだろうか。
豪打すぎるキャメロン・チャンプ、なんと日曜の朝にドライバーを破壊して勝っていた!
レベルはもちろん違えど、アマチュアがクーチャーから教えられることは多い。ショートゲームをベースとしたマネージメント、そしてより良いプレーをするためのボールやクラブ選びへのこだわりは、まさに参考になるところだ。現状に満足せず、新しいギアの組み合わせを試してみるのも、ゴルフの楽しみかたのひとつではないだろうか。