ゴルファーのマインドに火をつける意匠と機能。

クラブにこだわりがあり、クラブをこよなく愛するゴルファーにじわりと広まりつつある「バルド」。
このクラブがどういうフィロソフィ(哲学)のもとに作られているのか?
世界最高峰のツアーで活躍するプレーヤーが選んだワケは?
〝バルダー”と呼ばれるファンに根強く支持されるのはナゼか?その真相に迫る。

BALDO PHILOSOPHY : “男前”な「バルド」で飛ばす。攻める。勝つ。

「機能美」があるから気持ちよく飛ばせる

「他にはないカッコいいデザイン」「しっかりと〝結果”を出してくれる」。バルドというブランドの魅力を端的に表現するフレーズだ。このブランドが誕生した当初は、クラブに目の肥えたコアなファンやアスリートに人気が集まっていたが、そこから10年の間に、幅広いレベルや年齢層にも口コミでじわりじわりとその名が広まった。ゴルファーの間では知る人ぞ知る、姫路発のパーツ(ヘッド)メーカーである。

「バルド」という呼び名の響き、シブくて艶のあるブラック仕上げ、彫刻のようにかたどられた凹凸のソールを見ると、力強さや精悍さ、尖った印象や〝とっぽさ〞を感じないだろうか? そもそも「バルド(BALDO)」とは「勇敢な」「勇気がある」を意味するイタリア語だが、そのブランドイメージにピッタリのデザイン。同時に、この「コンペティツォーネ568」シリーズのドライバーを打つと、見た目通りにパンチの効いた強弾道で飛ばせる。これこそがバルドの真骨頂であり、ユーザーのハートを鷲づかみにするエッセンスだ。「機能と性能を表現するデザイン」とは、バルドのクラブ作りにおける一貫したフィロソフィ(哲学)。決してファンを裏切らない。

バルドというブランドをゼロから立ち上げて、自らがクラブデザイナーを務めつつトータルプロデュースをする梅本伸昌は言う。「ゴルファーがクラブをパッと見たときに『カッコいい』と思えること、それでいて『機能』が感じられること。それが私のクラブデザインにおけるゼッタイ的な思想です。まさに機能美ですね。クラブを手にとった瞬間に『おっ、やってくれそうだ』『このクラブならライバルに勝てそうだ』といったインスピレーションを、プレーヤーに訴えかけるデザインでなければならない。心から信頼して使えるクラブであること、何よりも〝結果”が出るクラブこそ本物の価値があると思っています」

ルックスは良くてもシビアで打ちこなせない、やさしく飛ばせるけれど顔つきが野暮ったい。クラブには、見た目(カッコよさ)と性能(やさしさ)を両立しづらいという宿命のようなものがある。バルドはそんなセオリーに〝勇敢に〞立ち向かい、今までにない革新的なクラブを求め続けている。その前衛的なポリシーがあるからこそ、バルドは進化をやめないし、唯一無二のブランドとしてリスペクトされているのだ。

持っていることを誇りに思える、もっと上手くなりたいというモチベーションを刺激される、コースに立ったとき高揚感と自信を与えてくれる。そして、プレーヤーとクラブがポテンシャルを最大限に発揮する。

バルドで〝最高の結果”が得られるのは、偶然ではなく必然なのだ。

梅本 伸昌

デッサンのときにヘッドのすべてが決まる。

梅本 伸昌
㈱EVANGELIST JAPANの代表取締役。バルドの生みの親でありクラブデザイナー。
自身はレフティで「もし左用にこういうクラブがあったら……」という思いが、クラブ作りを始めるきっかけの一つに
クラブのデッサン画像

ヘッドの構造や重心、ウェイトといったディティールもすべてイメージして、デッサンに落とし込んでいく

ストイックなまでにディテールにこだわる

梅本のアトリエならぬ「デザインオフィス」で、新作のヘッドが構想、設計、デザインされる。まさにバルドのスタート地点だ。そして生産されたヘッドは、バルドの拠点である「パドック」(姫路)から全国のショップなどに卸される。

クラブデザイナーとして梅本は、デザインオフィスで何百枚にも及ぶデッサンを描きまくる。ヘッドのサイズ、フォルム、ソール形状、角度や面の向き、カーブの度合い、ネジ山、カラーリング……。あらゆる要素を吟味して、ムダを徹底的に削ぎ落とし、一つのヘッドを立体的かつ多角的に描いてイメージを膨らませる。もっとカッコよくするには、もっと性能を出すには―。例えるなら、画家やミュージシャンといったアーティストが、静かな部屋にこもって作品作りにふけるように。

「私はクルマが大好きなんですが、その曲線の美しさもクラブに通じるものがあります。角張るだけでも丸すぎてもダメとか。見たときに一瞬で『カッコいいな』と感じるツボがあると思うんです。実はデッサンといっても、単に絵を描いているわけじゃありません。ヘッドの構造や重心、素材、カラー、その他の細かいところまで突き詰めて、デッサンに起こさなければならないのです」

こうした試行錯誤により、初デッサンからおよそ2年の月日をかけてラインナップが完成したシリーズが「コンペティツォーネ568」だ。このシリーズは、見栄えはもちろん〝やさしく飛ばせる”というアドバンテージもあって、歴代モデルの中でもとりわけ高い評価を受けている。バルドというブランドのステータスを一段と高めたシリーズだ。

例えばドライバーは2モデルがあり、大型の「460」は安定したストレート&ビッグキャリーで飛ばせるし、小顔の「420」は操りやすくて鋭く振り抜けつつ、打つとやさしい。このように、同シリーズでタイプ違いのモデルをそろえて、ユーザーのプレースタイルやニーズに対応している点もバルドの魅力だ。

さらに梅本は、大手メーカーにはない強みをこう話す。
「一人一人のユーザーにアジャストするクラブを提供できることです。ロフト角やライ角、重心角といったすべてのスペックを1個ずつきっちり測ってストックする。そして『少しオープンフェースのヘッドが欲しい』『ヘッド重量が〇㌘のモノが欲しい』といったお客さんのリクエストに、キメ細かく対応しています。

また、ルールぎりぎりの反発係数を出したヘッドなので、飛びます」 デザイン、性能、スペックのすべてがそろっているから、バルドを欲しがるゴルファーが後を絶たない。

「憧れ」を抱いてもらえるクラブを作りたい

デザインオフィスではデッサンを描くだけでなく、モニターでCADをチェックしたり、複雑なデザインは粘土を固めて立体的に確認することも。自身が大好きなイタリア車から、デザインのインスピレーションを受けるという。四つ葉のクローバー(グリーンマーカー)は、娘さんからのプレゼントがヒントになりシンボルマークに。

デザインオフィスイメージ

“チーム・バルド”のメンバー。左から、日笠孝文、小倉洋平、梅本伸昌、灘吉将和